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GO WILD TOKYO!|都会ではない、野生の東京アドベンチャー

GO WILD TOKYO!|都会ではない、野生の東京アドベンチャー

東京という都市のイメージは、ビルの谷間や人の波に象徴されがちである。しかし都心から少し離れれば、澄んだ川が流れ、山々が連なり、海の向こうに数多くの島々が息づいている。

都心から電車でわずか1〜2時間の多摩地域、そして約635の島々から成る島しょ地域。
このふたつのエリアこそ、東京が秘めたもうひとつの姿——雄大な自然と人の暮らしが共存する、野生の東京を感じさせてくれる。

「GO WILD TOKYO!」シリーズでは、そんな東京の西と南を舞台に、アドベンチャーツーリズムの魅力を体感できる8つのスポットを紹介する。そこにあるのは、観光地というよりも“生き方に出会う旅”。森を守りながら訪れた者を受け入れる人々、火や水と向き合いながら新しい体験を生み出す挑戦者と出会う旅である。

その8つの体験を、「日帰り」「宿泊」「島」の3つのテーマに分けて紹介。週末にふらりと出かけるもよし、森の夜に浸るもよし、海を越えて未知の島へ向かうもよし。東京のすぐそばに、心を解き放つ冒険が待っている。

By AAJ Editorial Team

Plan1:日帰りで出かける、東京の野遊び 3 Spot

都心から1〜2時間ほどで、驚くほど深い自然に出会える。清流のせせらぎ、森を抜ける風、里山に息づく人の営み——。そんな大自然の中で、気軽にアドベンチャーツーリズムを体験できるのが東京都の西側に位置する多摩地域だ。

澄んだ川の流れにゆっくり向き合う時間や、かつての鉄道跡を歩く歴史探訪、季節ごとに変わる森の景色を楽しむ小さな旅。忙しい毎日から少し離れ、自然のリズムに身を委ねるだけで、東京の印象はがらりと変わる。

DAY TRIP①清流と森の恵みを体感するツアー(檜原村・フジの森)

DAY TRIP①清流と森の恵みを体感するツアー(檜原村・フジの森)

安全を確保しながら、滝壺へダイブ! 清流の冷たさを全身で感じる。

東京都の多摩地域における唯一の村である檜原(ひのはら)村の最奥、藤倉地区にある「フジの森」は、森を学び、森とともに暮らすための体験拠点。

村の約9割を森林が占めるこの地で、地元の木を使った小屋づくりや薪割り、木工体験、トレッキング、沢歩きなど、季節ごとの自然に寄り添ったプログラムを展開している。敷地には広いウッドデッキがあり、森に囲まれながら焚き火を囲んだり、地元の旬の食材を使った食事を味わったりできる。夏は沢の清流で涼を感じ、冬は焚き火の炎を前に静かに過ごす——そんな時間を通じて、森と人の距離が少しずつ近づいていく。地域の木材を伐採から再利用まで循環させる仕組みづくりにも取り組み、「守るだけの自然ではなく、生かして使う自然」を実践する場所でもある。

<「フジの森」の詳しい紹介記事はこちら!>

DATA:東京都西多摩郡檜原村南郷5590-1/JR五日市線「武蔵五日市」より西東京バスに乗り、「南郷」にて下車。徒歩5分。/日帰り体験プログラムあり
Webサイト:http://www.fujinomori.net/index.html

DAY TRIP②御岳山アドベンチャーモデルツアー(あきる野市・フォースウエルネス)

DAY TRIP②御岳山アドベンチャーモデルツアー(あきる野市・フォースウエルネス)

御岳山のハイキング・登山コースを体験。

アドベンチャーツーリズムのガイド育成を行う「フォースウエルネス」は、その成果として御岳山(青梅市)を舞台にしたモデルツアーなどを造成している。

神社と宿坊の文化が息づく御岳山では、山頂の武蔵御嶽神社での正式参拝に始まり、修験の歴史や信仰の背景に触れながら、巨岩と清流が続くロックガーデンを歩く。ガイドが安全面に配慮しつつ、山の地形や植生、自然との向き合い方を伝え、参加者は森の静けさの中で心を整え、自然の一部として過ごす時間を体感できる。宿坊では精進料理のランチを味わい、呼吸法や瞑想などの体験を通して内面を見つめ直すひとときも用意されており、東京の山に息づく“癒しと探求の旅”が広がっている。

<「フォースウエルネス」の詳しい紹介記事はこちら!>

DATA:運営団体:一般社団法人フォースウエルネス(会社名:株式会社東京山側DMC)/日帰りモデルツアー(要予約)
Webサイト:https://mt-tokyo.com/

DAY TRIP③羽村・鉄道と水の記憶をたどる廃線路の旅(羽村市)

DAY TRIP③羽村・鉄道と水の記憶をたどる廃線路の旅(羽村市)

トンネルの内壁に残る木製の型枠の質感が、歴史の重みを感じさせる。

羽村市観光協会では、観光案内所を出発し、玉川上水沿いを歩きながら、かつての鉄道の跡地をたどる「羽村山口軽便鉄道廃線探検」ツアーを実施している。

大正から昭和初期にかけて石灰や資材を運搬していたこの鉄道は、いま静かな緑道として整備され、かつての産業の記憶を今に伝えている。多摩川の取水施設近くを起点に、実際に残るトンネルや橋梁跡、鉄橋の基礎などをガイドとともに歩きながら、かつての物流の動線や人々の暮らしの痕跡をたどる。途中では、多摩川の水運の仕組みや鉄道が地域の発展に果たした役割も紹介され、風景の中に産業の記憶が浮かび上がる。終点に近づくと清流が広がり、羽村の自然と産業が共に息づいてきた東京のもうひとつの姿を実感できる。

<「羽村山口軽便鉄道」の詳しい紹介記事はこちら!>

DATA:羽村市観光案内所(東京都羽村市羽東1-13-15)/JR青梅線「羽村駅」西口より徒歩3分
Webサイト:https://hamura-kankou.org/

Plan2:森に泊まる、もうひとつの東京 3 Spot

夜の森は、昼間とはまるで違う表情を見せる。渓谷の静けさの中で火を囲み、星空を仰ぎ、深呼吸をする——そんな体験ができるのも東京の魅力。

自然の中で過ごす宿泊は、心を整えるリトリートや、森の恵みを五感で感じる滞在として人気が高まっている。さらに、アートやものづくりを通して自然と触れ合う家族向けのキャンプも登場。便利さよりも“豊かに暮らす時間”を選ぶ人々が、森の中に新しい東京の旅をつくりはじめている。

STAY①自然の中で心をほどくリトリート体験(檜原村・たなごころVillage)

STAY①自然の中で心をほどくリトリート体験(檜原村・たなごころVillage)

春や秋は渓谷のウッドデッキでヨガを行い、風や水音に包まれながら五感で自然を感じる時間を過ごせる。

東京都の西に位置する檜原村。「たなごころVillage」は、森とともに暮らす感覚を体験できる小さな宿泊拠点だ。清流の音が響く谷あいに建つコテージには、薪ストーブやサウナ、バーベキュースペースなどが整い、“自然のリズムに身を委ねる滞在”を提案している。

都会の時間から少し離れ、静かな森で体を温め、星空を仰ぎ、地元の木を使ったワークショップや料理体験を通して、自分を取り戻すようなひとときを過ごせる。自然の中にいるとき、人はなぜか深く呼吸できる——そんな感覚に気づかせてくれる場所だ。

<「たなごころVillage」の詳しい紹介記事はこちら!>

DATA:JR五日市線「武蔵五日市」より西東京バス「数馬」行きにて「笛吹入口」下車/宿泊・体験プランあり
Webサイト:https://www.tanagokoro-village.com/

STAY②親子で楽しむ自然×アートキャンプ(小平市・ART CAMP VILLAGE in KODAIRA)

STAY②親子で楽しむ自然×アートキャンプ(小平市・ART CAMP VILLAGE in KODAIRA)

陽が落ちる頃にはキャンプファイヤーが灯され火を囲む。

東京・小平市で行われる「ART CAMP VILLAGE in KODAIRA」は、自然とアートがほどよく混ざり合う1泊2日の親子向けキャンプツアー。

舞台は玉川上水緑道と「きつねっぱら公園子どもキャンプ場」。ガイド付きウォーキングで自然や水の歴史を学び、夜は古楽器のコンサートや映像作家による屋外上映会が開かれる。
スパイスカレーづくりやランタン制作など、遊びながら学ぶワークショップも充実し、子どもも大人も夢中になれる。地域のアーティスト、農家、アウトドアブランドが協働し、“表現と自然”をテーマに、東京の新しい体験型キャンプを生み出している。

<「ART CAMP VILLAGE」の詳しい紹介記事はこちら!>

DATA: 1泊2日キャンプイベント(年1回開催)
Webサイト:https://artcamp-village.com/

STAY③火とともに過ごす会員制の小屋(檜原村・HINOKO SHELTER)

STAY③火とともに過ごす会員制の小屋(檜原村・HINOKO SHELTER)

フラットで地続きな空間から見える自然は、屋内なのにまるで外のような感覚を味わえる。

清流・南秋川のほとりに佇む「HINOKO SHELTER」は、“焚べて、さずかる。”をコンセプトにした会員制の宿泊施設。

焚き火、薪ストーブサウナ、暖炉——三つの“火”を中心に据え、人と自然の関係を見つめ直す時間を提供している。宿泊者は自ら薪を割り、火を起こし、炎のゆらぎを眺めながら過ごす。建物には檜原村産の木や土が使われ、森と調和するようにデザインされているのも特徴だ。滞在に必要なキャンプ用具や調理器具はすべて現地で借りることができ、持ち込むのは食材だけ。グランピングでも山小屋でもない、“自分の手で自然と対話する宿”として、火を介して自然とつながる体験が、静けさの中で心をゆるやかに整えてくれる。

<「HINOKO SHELTER」の詳しい紹介記事はこちら!>

DATA:東京都西多摩郡檜原村5647/会員制宿泊施設(年会費13,000円・要事前登録)
Webサイト:http://hinoko.jp

Plan3:島で出会う、東京の原風景 2 Spot

海を渡ってはじめて出会える風景がある。東京には、実は約635もの島々があり、その数は全国で8番目を誇る。島々では、火山が生んだ大地や、亜熱帯の森、海の恵みが共存している。

そこに暮らす人々は、自然とともに生きる知恵を受け継ぎ、今も穏やかに日常を営む。森と海のあいだで過ごす静かな滞在など、島時間には本土では得られない豊かさがある。波の音とともに過ごすひとときは、東京が持つ“もうひとつの生命のリズム”を感じさせてくれる。

ISLAND①火山の息吹を感じるサイクル旅(伊豆大島・御神火サイクル)

ISLAND①火山の息吹を感じるサイクル旅(伊豆大島・御神火サイクル)

電動アシスト自転車ならではの機動力で、伊豆大島の景色をゆっくりと巡り、島ならではの自然と風景を満喫できる。

東京・竹芝から高速ジェット船で約2時間。活火山・三原山を中心に広がる伊豆大島は、黒い溶岩砂漠と青い海が出会う壮大な自然の島。

「御神火(ごじんか)サイクル」では、電動アシスト自転車で火山の大地をめぐり、風とともに島の鼓動を感じることができる。地層大切断面や桜株など、火山が刻んだ大地の記憶を辿る道のりは、まさに“走る地球科学”。一方で、大島は古くから椿の生産地としても知られ、江戸時代には椿油の島として栄えてきた。火山の恵みと人の手が共に育んできた景観の中に、自然と文化が息づいている。

<「御神火サイクル」の詳しい紹介記事はこちら!>

DATA:御神火サイクル/東京都大島町元町2丁目17-8 ハリカ大島店内
アクセス:竹芝客船ターミナルより高速船で約1時間45分/調布飛行場より空路約25分
Webサイト:https://gojinkacycle.com/

ISLAND②森と海をつなぐラグジュアリー・エコ体験(小笠原村・カナカヴィレッジ)

ISLAND②森と海をつなぐラグジュアリー・エコ体験(小笠原村・カナカヴィレッジ)

敷地に広がるガジュマルの森を散策。自然に包まれた静かな時間が、ここでの滞在を特別なものにしてくれる。

東京・竹芝から南へ約1,000km、船で24時間。小笠原諸島と聞くと、まず海を思い浮かべる人が多いかもしれない。だが、この島には海だけでなく、豊かな森の時間がある。

父島北袋沢にある「カナカヴィレッジ」は、森の中で静かに過ごす滞在型エコリゾート。敷地にはトレーラーハウスやテントサウナ、コーヒー農園が点在し、焙煎体験やハンモック編みなど、手を動かしながら自然と向き合う時間が流れる。忙しく観光地を巡るのではなく、森と海のあいだでゆっくりと“島の呼吸”を感じる。夜は波音と星空に包まれ、時の流れそのものが穏やかにほどけていく。

<「カナカヴィレッジ」の詳しい紹介記事はこちら!>

DATA:カナカヴィレッジ/東京都小笠原村父島北袋沢
アクセス:竹芝桟橋より定期船おがさわら丸で約24時間
Webサイト:https://www.kanaka-village.com/

自然と都市、静寂と躍動。それらがひとつの都市の中に同居している——それが東京の不思議であり、可能性でもある。

GO WILD TOKYO!の旅は、ただの観光ではなく、“東京という都市を再発見する旅”だ。
次の休み、あなたならどの東京へ出かけるだろう。



※本内容は、「(公財)東京観光財団 アドベンチャーツーリズム推進事業助成金」を活用して実施しています

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