allabout japan
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多様化する日本のインバウンド・マーケット/ルイス・ロドリゲス(ブッキング・ドットコム 日本代表)インタビュー

多様化する日本のインバウンド・マーケット/ルイス・ロドリゲス(ブッキング・ドットコム 日本代表)インタビュー

世界最大級のオンライン宿泊サイト、ブッキング・ドットコム。ルイス・ロドリゲス氏は、その日本エリアにおける統括責任者を務める。 インバウンド観光が大きな盛り上がりを見せているいま、彼が目指すのは、日本旅行体験の“多様化”だ。 富良野や奄美大島といったローカルエリアのプロモーションはもちろん、オーバーツーリズムへの対応から、サステナブル・ツーリズムや、LGBTQ+インクルーシブといった課題へも挑む。 インタビューでは、パンデミック後のリバウンド需要や、生成AIが担う役割の高まり、そしてテクノロジーが、いかに旅行者を日本の「穴場(off the beaten path)」スポットへと導き、ローカル経済を活性化させるかについて語ってくれた。

アートの力で、瀬戸内の魅力を世界へ。/北川フラム(「瀬戸内国際芸術祭2025」総合ディレクター)インタビュー

アートの力で、瀬戸内の魅力を世界へ。/北川フラム(「瀬戸内国際芸術祭2025」総合ディレクター)インタビュー

瀬戸内海の島々を舞台に3年に1度開催される現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」。2010年に初めて開催され、今年2025年で第6回を迎える。会期中、国内外から延べ約100万人が訪れ、台湾や中国、韓国などアジア諸国・地域からの来訪者も多い。なぜ世界から注目されるグローバルな芸術祭となり得たのか、「瀬戸内国際芸術祭2025」総合ディレクターの北川フラム氏に聞いた。

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編集部セレクト記事


Uncharted Tokyo 3| 母島のサステナブル・ファーム 観光と環境の共存を目指して

Uncharted Tokyo 3| 母島のサステナブル・ファーム 観光と環境の共存を目指して

ここがまだ東京都だなんて、にわかには信じがたい。けれど、私はいま、東京の本土から最も離れた小さな島の小さな農園で、人生でも屈指のマンゴーを頬張っている。あごを伝った果汁が地面にぽたりと落ち、周囲を見渡せば、温室にはトロピカルフルーツとカカオ。その向こうには、ジャングルのようにそびえるヤシの木々―――日本の首都・東京の喧騒や超近代的な街並みから、これほど遠くに感じられる場所があるなんて。 私が訪れたエコツーリズム施設「タエコニ農園」は、東京の南約1,000キロ、小笠原諸島の母島にある。ここで、ツアーガイドの小西俊徳さんと諸澤妙子さんは、地元農家の折田和夫さんらとともに、ツアーや体験を通じて、サステナブルな農の営みと自然保全を伝えている。

Uncharted Tokyo 2| “森と水”が育む、東京・奥多摩のサステナブルステイ

Uncharted Tokyo 2| “森と水”が育む、東京・奥多摩のサステナブルステイ

さとローグは、JR青梅線・古里(こり)駅から徒歩約15分の場所にある。運営するのは、JR東日本グループと株式会社さとゆめの共同出資で設立された、沿線まるごと株式会社だ。地域の観光を持続可能なかたちへ再設計するにあたり、同社が推進する「沿線まるごとホテル」構想が礎となっている。無人駅舎をフロント、空き家や空き施設を客室、地域住民をキャストと見立て、鉄道沿線全体を一つのホテルとして機能させることで、地域の宿泊施設や飲食、自然・文化資源をつなぎ、「滞在して巡る」旅を促そうというのだ。

Uncharted Tokyo 1| 南沢あじさい山 一人の夢から生まれた、持続可能な自然の奇跡

Uncharted Tokyo 1| 南沢あじさい山 一人の夢から生まれた、持続可能な自然の奇跡

東京都あきる野市の深沢地区、武蔵五日市駅から車で約10分の山間に位置するこの場所は、新宿から電車でおよそ90分の距離にありながら、都市の喧騒とは無縁の自然豊かな環境が広がっている。中でも、南沢あじさい山は、毎年6月から7月にかけて約1万5,000株のあじさいが山の斜面を埋め尽くすことで知られる。単なる花の名所にとどまらず、持続可能な観光を実現するための、環境に配慮したさまざまな取り組みがされており、訪れる人々にとって特別な学びと感動を与える場所だ。


越境する食―日本の食文化を世界へ発信/北川浩伸(日本食品海外プロモーションセンター〈JFOODO〉執行役)×江幡哲也(株式会社オールアバウト・代表取締役社長)

越境する食―日本の食文化を世界へ発信/北川浩伸(日本食品海外プロモーションセンター〈JFOODO〉執行役)×江幡哲也(株式会社オールアバウト・代表取締役社長)

日本の農林水産物・食品の海外における需要創造とブランド化に取り組むため、2017年、日本政府により設立されたJFOODO。その執行役を務める北川浩伸氏と、インバウンドメディアも手掛けるオールアバウトの江幡哲也社長が「越境する食のいま」について語り合う。

鮨を通じて、世界の人々へ日本文化を伝える。/松乃鮨四代目・手塚良則インタビュー

鮨を通じて、世界の人々へ日本文化を伝える。/松乃鮨四代目・手塚良則インタビュー

東京・大森海岸駅近くに佇む、1910年創業の歴史ある寿司店、松乃鮨。カウンター越しに流暢な英語で、ネタの産地や調理方法まで解説してくれるのは、四代目の手塚良則さんだ。彼は、sushi ambassadorとして、自身が海外生活で培った英語力やホスピタリティーを生かし、オリジナリティーあふれるサービスを提供、インバウンド客を魅了しています。そのおもてなしの極意について話を伺いました。

東京のローカルフード「江戸東京野菜」で地産地消!

東京のローカルフード「江戸東京野菜」で地産地消!

コンビニや一部のスーパーで「東京牛乳」や東京のブランド豚「TOKYO X」といった「東京産」の商品を見かけることはありますが、大型スーパーなどで大量に販売されることはほとんどありません。ですが近年ではファーマーズマーケットや農園レストランの人気の高まりに加え、東京都庁が推進する「とうきょう特産食材」に関する取り組みや多くの飲食店の努力によって「江戸東京野菜」として注目されつつあり、東京で地元の食材を気軽に楽しめるようになってきました。



時速300kmの“空飛ぶ船”日本導入へ! JALが挑む、持続可能なイノベーション

時速300kmの“空飛ぶ船”日本導入へ! JALが挑む、持続可能なイノベーション

サスティナブルな地域公共交通のため、世界各地で新たなモビリティサービスの可能性が模索されています。そうした中、注目を集めているネクストモビリティが「電動シーグライダー」です。開発しているのは、2020年にアメリカで設立されたスタートアップ企業REGENT Craft(以下、REGENT社) 社。最高時速300kmで飛行する速達性や、100%電動によってゼロエミッションを実現することから、各国企業が協業や出資に乗り出しています。 日本を代表する航空会社、日本航空株式会社(JAL)も、 2022年10月に、同社のCVC(Corporate Venture Capital/企業が自社資金でファンドを立ち上げ、新興企業に出資・支援を行う活動)「JAL Innovation Fund」が、REGENT社へ出資し、電動シーグライダーの社会実装に向けた包括連携協定を締結しました。日本航空株式会社 事業開発部 新規事業戦略推進室長(JAPAN AIRLINES VENTURES ゼネラルマネジャー) の籔本祐介さんに、電動シーグライダー事業の概要や未来像などを取材しました。

「アジア」と「ローカル」に、次の100年のカギがある/表輝幸(株式会社ルミネ 代表取締役社長)インタビュー

「アジア」と「ローカル」に、次の100年のカギがある/表輝幸(株式会社ルミネ 代表取締役社長)インタビュー

2024年8月26日(月)、シンガポールの中心にあるラッフルズシティ・ショッピングセンターに、ルミネのグローバル旗艦店「ルミネシンガポール」がオープンした。株式会社ルミネの表輝幸社長に、アジア市場が持つポテンシャル、日本の地方(ローカル)文化の海外発信など、次の100年を見据えた同社のビジョンについて聞いた。

日本の先を読む、世界の先を読む/表輝幸(株式会社ルミネ・代表取締役社長)×江幡哲也(株式会社オールアバウト・代表取締役社長)

日本の先を読む、世界の先を読む/表輝幸(株式会社ルミネ・代表取締役社長)×江幡哲也(株式会社オールアバウト・代表取締役社長)

今年6月、表輝幸氏がルミネの新社長に就任。グローバルな視点から事業を推進するその手腕に、大きな注目が集まっている。ルミネの海外戦略や、2025年3月のまちびらきに向けた「TAKANAWA GATEWAY CITY」の展望、そして、今こそ日本から海外に向けて発信すべき価値について、多言語メディア『All About Japan』で戦略的な海外発信を行っている、オールアバウトの江幡哲也社長が聞いた。