富山駅前に伝統木工技術を体験できる「組子座」オープン
幅5,500ミリの立山連峰をイメージした組子作品を中心に富山の名所をコンセプトにした作品展示
富山県の富山駅前に、伝統木工技術「組子」の魅力を五感で体験できる施設「組子座(くみこざ)」が2026年4月15日にオープンした。釘(くぎ)を使わずに木を組み立てる日本の美しい技術を通して、富山の自然や文化を世界へ伝える新しい文化発信の場所だ。
By AAJ Editorial Team組子座とは
組子(くみこ)とは、襖や障子、欄間などの建具に用いられてきた日本の伝統技術。釘を使わずに細い木材を組み合わせ、幾何学的で美しい文様を生み出す技法として受け継がれている。
「組子座」は、富山市を拠点とする組子づくりを体験できる体験型施設。近年、国内外から工場見学やワークショップの要望が高まる中、「より多くの方に、より身近に本物に触れていただきたい」という想いから、アクセス至便な富山駅徒歩2分の場所に誕生した。施設内には組子職人が常駐しており、本物のモノづくりを間近に感じることができる。
富山の名所を描き出す巨大組子アート
施設に一歩足を踏み入れると、幅5,500ミリにも及ぶ「立山連峰」をイメージした壮大な組子作品が来場者を迎える。さらに、落差日本一を誇る「称名滝」を和紙と組子で表現したエントランスのコラボレーション作品や、「おわら風の盆」をモチーフにした展示など、富山を代表する自然や伝統行事が、緻密な木工技術によって見事に描き出されている。
人の思いと環境への配慮を紡ぐ
組子座の見どころは、視覚的な美しさにとどまらない。展示される作品の一部には、実が成らなくなった「呉羽ナシ」の木や、熊被害対策で伐採された柿の木、そして能登半島地震で倒壊した家屋から取り出されたヒバ材など、そのままでは処分されてしまう木材が使用されている。人の思いが宿る木材に組子として新たな命を吹き込むことで、持続可能なものづくりの在り方を発信している。
五感で味わう、富山の特別な体験
施設内では、初心者や海外からの旅行者も気軽に楽しめる「組子組み立て体験ワークショップ」を提供(英語対応可能)。また、富山市内で活動する7人のガラス工芸作家によるオリジナル作品の展示や、富山の木「クロモジ」を使ったお茶の提供など、“見る・触れる・感じる”体験が充実している。単なる展示施設ではなく、人と文化が交差するこの場所は、富山観光の新たなハイライトとなりそうだ。
DATA
施設名 :組子座(くみこざ)
所在地 :富山県富山市新富町1-2-3 CICビル1階
オープン:2026年4月15日
営業時間:10:00〜20:00
定休日 :CICビルの営業時間に準じる
アクセス:JR富山駅より徒歩約2分
公式サイト:https://kumikoza.com/